2015/03/11

Laukos(2012. vasarā)

『おもしろいところに行くよ!』とカールリ。

今朝もどこへ行くのか分からないまま、車に乗り込みます。意外に遠かったそこは農家!
カールリは早速作り立てのケフィアとチーズを農家さんから買っています。
大きな犬がいて、猫たち、鶏などたくさんの鳥。そして牛や馬がのびのびと暮らしていました。

小雨の降る肌寒い日。濡れたての草の感触もアオには新鮮。
人懐っこい大きな犬の案内で牛舎へ入ると・・・
アオにとっては初めて見る乳搾り!このあと絞り立てを飲ませてくれました。牛の体温そのままの暖かさ!
猫好きのアオは萌え萌え。たくさんの動物が共存していて、柔らかな気持ちになります。
絞り立ての温かい牛乳をもらう猫たち。なごむ〜〜〜!
ラトビアの『おいでおいでー』は『キスキスキス・・・』。
鶏たちにも試してみたら・・・ついてくる、ついてくる・・・!うれしいねぇ〜〜
いつの間にか、自分より大きな動物も怖がらない子どもに。




2015/03/07

寿司パーティ(2012. vasarā)

初めてのラトビア滞在。あと数日で帰国という頃、受け入れてくれたジントラとアルマンズが『Sushi! Sushi! Real Sushi!』と私に寿司作りをリクエストしてくれました。
滞在のお礼をする良い機会と頑張ってみることにしました。

平日の夜にカールリスとダイナ、そして長男家族も呼んで寿司パーティが催されることになりました。みんなの予想以上の期待感がプレッシャーです!

まずは材料を買いに高級スーパーmc2へ。お寿司用に慣れていない魚屋さんに伝えながらの買い物も一苦労。それぞれの魚の何グラムがどれぐらいの量なのかとか、どの魚がお寿司に合ってるのかとか、全く読めなかったラトビア語と、英語での説明で四苦八苦のわたし。ラトビアの家族は『スーシ!スーシ!』と連呼しています。お魚屋さんからお寿司に合いそうなサーモンととイクラ、ホタテ貝、甘エビをとりあえずゲット。足りなかったら大変!ととりあえず多めに注文します。

この後連れてってもらったmc2内のケーキ屋さんも高級スーパーにふさわしいラグジュアリー感で、カフェ気分が満ちます。

次に車を飛ばして連れて行ってくれたのは旧市街を超えた場所にあったアジア食材店。
日本の食材もたくさん並んでいています!

お米に海苔やお酢やゴマ、お醤油、そして巻き簀、せっかくなので、気分をより盛り上げるために割り箸もゲット。乾燥わかめや、既に煮てあるおいなりさんの袋も買いました。みんなの期待を背中に感じながら、瞬時に判断していかねばならない、チャレンジングな買い物でした!全部で70ユーロほどになったでしょうか。

買い物の結果から考えて、今回は、手巻き寿司と巻き寿司とおいなりさんメインで攻めることに。

まずはラトビアの普通の家庭でお米を炊かねばなりません。
家にあった鍋は結構薄く、水加減も中学時代のキャンプでの飯ごう炊爨体験を思い出しつつ、指で高さを計って何とか・・・。東京の家では土鍋で炊いているのですが、初めての環境で勝手が全く違い、炊飯を失敗すると今夜の食事がない、お寿司は出来ない。しかも家族が続々と期待感いっぱいで集合してきて・・・そのプレッシャーはなかなかでした。

火が弱いのか、沸騰したのかも良く解らない鍋だったので、鍋の中の音を逃さないようジッと耳を傾ける私に『うーん、日本のお米の美味しさの秘密は耳かっ!』とアルマンズ。彼は片時も離れずiPhoneでヴィデオ撮影。・・・やりにくい!笑
同時に、本物の日本人に本物のお寿司を自宅で作ってもらっているという興奮度が伝わって来ます。

食事のあと『お寿司って簡単な料理だと想ってたけど、これは簡単じゃない。とても大変な料理だと分かったよ〜』とアルマンズ。『それは私が慣れてないから・・・』と思いつつ、苦笑するしかなかった私です。

mc2で。高級スーパーが良く似合うアーベリティスファミリー!
全行程をヴィデオ撮影。離れて見守っていてほしい。笑
おいなりさんも無事に完成!とにかく良く手伝ってくれるカールリス。
いまいち方向性の定まらない寿司パーティだったけど、ものすごくものすごく喜んでくれた。
お味噌汁も酢の物も、美味しい美味しいとたくさん食べてくれた。
ガリも買ったんだな〜それとキュウリとわかめの酢の物。アボガドもあります。がんばったなぁ!
人生で二度目ぐらいの巻き寿司!クックパッドも無い中、ひたすら勢いで仕上げ中。

中央市場!(2012. vasarā)

ある休日の朝、カールリがやってきてジントラと一緒に車に乗り込むと、どうやら買い出しに行く様子。青空が眩しい良く晴れた暑い日。

『カールリは昔カフェをやってたから市場に詳しいのよ〜』というジントラにくっついて車を降りると、ジントラは真剣な目で私に注意しました。『アヤ、ここは危ないからカバンの口を閉じてしっかり抱えてね』
ラトビアでこんなことを言われたのは初めて。私も気を引き締めてアオの手を引っ張ります。

着いたそこは中央市場(Rīgas Centrāltirgus)。
いつも車の窓から眺めていたリガ中心部の入り口にある丸い屋根の大きな建物群。そこが大きな市場だったなんて知らなかった!

外の屋台でキュウリなどの野菜を大量に買い、建物の中の魚売り場を物色していると『これたべたい!』とアオが指差したのは超高級イクラ! 母は冷や汗でしたが、ジントラは躊躇なく買ってくれ(帰ってからアオ一人でイクラ丼)、その後、蜂蜜コーナーで私はお土産の蜂蜜を物色し、外の別のエリアでは木製品や手編みの屋台がたくさん並び、ここは安いので欲しい物があったら買うように言われ、最後に、建物の中のお肉コーナーで大量のお肉を仕入れました。段々分かってきましたが、どうやら今夜は庭でBBQパーティのようです。休日の夜、家族みんなで集まって共に過ごすようです。
「あ、今日はバーベキューなの?」と私。「あれ?言ってなかったっけ?ごめんごめん、ラトビア語で話してたわ〜笑!」といつものジントラ。

道の駅的な、本能的物欲にかられる素晴らしい市場。夏の果物を贅沢に買ってもらっています。
「手を離すなってば!」と想っているに違いない私。
ラトビアの特産のひとつ「琥珀」で出来たハリネズミをお土産に。
立ち並ぶお肉やさんの中で、躊躇なくこのお店をチョイスしたジントラ。馴染みの店なのでしょう。
今こうして写真で見ても新鮮で美味しそうです。
元気な大人と、訳も分からず連れ回されている子どもw。
とにかく24時間頼れる兄貴カールリス!買って来たお肉を早速仕込みます。
市場のお肉は見事なBBQに!
その後毎年、必ずお手製のBBQパーティを催してくれるアルマンズ。

ズッパカフェ♪(2012. vasarā)

ラトヴィアでのアオの主食。それはズッパ(zupa)=スープ。

スープの中でもソリャンカスズッパ(ソ連のスープ)という、どうやら冷蔵庫の大掃除的な意味を持つ、お肉も野菜もドシドシ入っているトマト味のスープが大好きなアオ。2012年初めての滞在時は、アオはほとんどそれで生きていたと言っても過言ではないほど。

ある日、お土産を買ったら良いよ、とショッピングモールに連れてってくれたジントラとカールリ。
そこで一休みも兼ねてランチに連れてってくれたのはスープ専門のカフェ。
メニューはスープだけ!

ラーメン鉢ほどの大きさのお皿にたっぷりとスープを入れてくれます。大きさはいくつか種類があって選べる様子。

数年後にも、ダイナと一緒に別のモールでズッパカフェに行きましたが、ヘルシーだし軽めで女子にはなかなかほど良く、日本にあったら頻繁に通いそうです。


手前、白いズッパはカールリのチョイス。ケフィア系の冷たいスープ。
カールリはパンも付けてます。私たちのはアオも食べられるようにと無難に選んだ、中華風のズッパ。
そして父宛てのエアメールを書いているアオ。

日曜学校(2012. vasarā)

敬虔なクリスチャンのアルマンズ家族。
日曜の朝には必ず教会へ向かいます。
正装したジントラの美しさに目を見張ります。

初めて一緒に訪れたそこは、唄う教会。
ゴスペルのような唄をシンガーが舞台で唄ったり、みんなで熱唱したり。
教会は静かなものと思っていた私は驚きましたが、幼いアオにとっては、その賑やかさが逆に気楽だったようで、他の子ども達と唄に合わせて旗を振ったりしていました。

ジントラの薦めもあり、アオは他のラトビアの子ども達が過ごす日曜学校へ行ってみることに。親がお礼拝を受けている間、小さな子ども達はそこで過ごすようです。

初めての場所で知らない人と過ごすことは、小さい子どもにとっては決して簡単ではないチャレンジです。アオに話してみると、意外にも”いってみる”とのこと。

しかしやはり大変だったようで30分ほどで係の方がわたしを呼びに来て下さいました。

アオはそのとき3歳でしたが、ラトビア語でないとここでは通じないと良く理解して、どう言えば伝わるのかを私に積極的に聞いて来たので、私は日本から持参していた『地球の歩き方』を片手に、いくつかのラトビア語を伝えていました。

「はい(Jā)」、「いいえ(Nē)」、「ありがとう!(Paldies!)」、「どうぞ〜(Lūdzu)」、「おみずをください♪(Ūdens lūdzu.)」。そのぐらいでしょうか。

戻って来たアオにどうやって過ごしていたのか、どうやってコミュニケーションをとっていたのかを聞くと、この5つの言葉を使ってお友だちや先生と遊んで来たとのこと。

『あおちゃんおもちゃもらったときねぇ"ぱるでぃえす"っていったよ〜♪ おもちゃをかえすときは"るーず"ってわたしたたら”ぱるでぃえす”ってせんせいがいってくれたんだよ〜』

勇敢なアオ!

東京でも幼稚園に入ったばかりだったし、まだまだ赤ちゃんっぽさの残る頃だったので、遠いラトビアでの母子分離体験はなかなか大きな出来事でした。

教会のお庭で話しかけて来てくれた女の子たち。ノートを広げて絵を交えてラトビアア語を一生懸命教えてくれました。私たちの最初のラトビア語の先生。
大人びたファッションと堂々とした身のこなしが素敵でした。カメラを向けてもこのポーズ!
Thanksgivingのカードを書きまくるアオ。6歳の今では恥ずかしがって書かないだろうなぁ♪
教会学校で作って来た可愛らしい木製のお人形。とにかく全てが趣味良く感心します。




2015/03/04

ルンダーレ城(2012. vasarā)

『Braucam!』

今日も車に乗り込んだものの予想以上の長時間ドライブ。
毎日どこに行くのか良く分からないままの出発です。

長い長いドライブから、かなり郊外に来たことは分かりましたが、何も予備知識もないまま飛び込んだラトビアだったので距離感も地理もまったく分からない日々でした。

やっと着いたらしい場所に適当に車を停めて歩いて行くと、まるでセットのような、見事はお城が見えて来ました。
中世の洋服を着た立てロールの男性が立っています。一緒に撮ってもらった写真はどこに行ったかなぁ〜。

東京の家に帰ってからやっと分かったのですが、そこはゼムガレ地方にあるルンダーレ城(Rundāle Pils)でした。もう少し車を飛ばしたらリトアニアです。

絵本に出てくるような見事なお城で、「この広間では結婚式をするんだよ〜そしてカップルは真ん中でダンスをするんだ」などと説明をしてもらいながら広い宮殿と庭園を周りました。

夏の間は、ラトビア中のどこでも結婚式の風景が見られました。もちろんこのお城でも。
美しい景色のなかで、絵になるカップルが撮影している姿を観るのは、とても幸せです。見事なドレスにアオも目を見張ります。





バルトの強い夏の光とウェディングドレスはベストマッチング!
お城をバックにしたアルマンズ父さん。
売店で買ってあげた素朴なおもちゃ。とても良く出来ていて今でもたまに遊んでいます。
お城に全く興味の湧かない3歳児。
いつもチャーミングなアルマンズ。
珍しい場所に居るという有り難みより、とりあえず自由に遊びたい。
近所のおばちゃんたちがやっている風の素朴な屋台で旬のラズベリーを見つけて食べたがり、ジントラが買ってくれました。日本で食べたことがなかった初めての味をとても美味しそうに独り占め。
地のものの朝取りで、さぞ美味しかったことでしょう。
行きか帰りに寄ったおアルマンズのお友だちのレストラン。
手作りのスープとパンがとっても美味しくて印象に残っています。
庭には広々とした遊び場が。どこでも子ども達を野放しに出来ることに驚きっぱなしでした。大人も十分に寛ぐことが出来ます。黄緑色のパラソルの下ではジントラとアルマンズがお友だちとおしゃべりしています。
花が咲き乱れる最高の季節。活き活きして見えますが、長時間の移動で結構グッタリしています。
ラトビアでは、日本では有り得ない危険な遊具がたくさんあるのも母としては魅力的。
このブランコは、その後あちこちで見かけました。
歩いている子の頭に当たったらと想うとゾッとして落ち着かない鉄の塊。